『Wake up Donnie・・・』
暗闇から現れる銀色に光るウサギの着ぐるみ。抗えぬ声。押さえきれない破壊衝動。世界の終わりまでの時間とタイムマシン・・・
ティーンムービー的な体裁を取りながらも、一癖どころか二癖も三癖もある、練りに練られたジャンル分け不可能な脚本。
全編に漂う非現実的な浮遊感と切なさ。
ジェイク・ギレンホールの憂いと狂気を帯びた眼光。
絶妙な選曲の数々。
その全てが心地いい。
何回観ても飽きないし、観る度に発見があり、味わいが深まる。
というか、そういう風に作ってあるのだ。
個人的生涯のベスト10に入れたい傑作。