吉良吉影

ドニー・ダーコの吉良吉影のネタバレレビュー・内容・結末

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

難解映画と知られる本作品。
せっかくなのでネタバレ無しの考察と解説読み済み後の感想でレビュー。

【ネタバレ無し考察】
まずドニーは夢遊病や幻覚と精神的に異常なものを抱えていた。それも先生への暴言などから見られるように日々エスカレートしていく。鏡の中に映るフランクも幻覚だと思っていた。しかし、最後のエンジン墜落のシーンに戻る結末でタイムスリップをすることで世界線がズレたと解釈した。ドニーは死んだグレッチェンを助けるために自分を犠牲にするという、「運命は変えられない」というタイムスリップの掟をテーマにした作品だと考えた。だが、これだと最初の夢遊病やウサギの幻覚と繋がらないため、これがどのような関係性があるのかが気掛かりであった。

【解説読み済み後の感想】
タイムトラベルの哲学の設定を知らないと、話が追いつけないらしい。

「じゃあ絶対分からないじゃん!」

まさかドニーが超能力者で使命者だとは絶対に気付けない。そして登場人物一人一人に役割があることが興味深い。自分の考察で謎だった幻覚とタイムスリップの関連性が理解できてスッキリした。

結論、少し意地悪な作品だと感じたが、こまかなメタファーが散りばめられた繊細な作品であった。

個人的に『STEINS;GATE』に似ていると思った。
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