5454

ドニー・ダーコの5454のネタバレレビュー・内容・結末

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

映画の大半は、少し不気味雰囲気で楽しい印象はなく、急にうさぎが出てきたり、突飛にオカルトチックな展開へ進んでいったりするので、自分は観ていて少しずつ映画の世界に取り残されていきました。
冒頭で映るシーンも最後を観るまでよくわからず、終始微睡みの中にいるような、形容しがたいスッキリとしない感覚がずっと続き、ずっとモヤモヤさせられました。しかし、最後の数分で怒涛の展開をみせ、頭の中の霧が一瞬で晴れました。
この手の作品が個人的に好きである事もありますが、一瞬でこの作品が大好きになりました。
いろいろな捉え方があるかと思いますが、どんなに辛い人生でも、周りからどう写っていても、最後に人生生きてて良かったと思えれば(それがたとえ、自分の妄想からできた人生でも)、それはそれで良い体験になるという、メッセージを受け取り感激しました。
結局は全ての事柄が、個の記憶によって作られるものであり、幸福だと思い込めれば、どんな状況でも幸せでいられる。ドニーを通して、そんな学びを得ることが本作でできました。
5454

5454