わらびもち

ハイ・フィデリティのわらびもちのレビュー・感想・評価

ハイ・フィデリティ(2000年製作の映画)
4.2
2020年のゾーイクラヴィッツ主演のドラマを昨日イッキミしてから2000年公開の映画版が先にあったことを知り、観ないわけにはいきませんでした!

昨日観終わったばかりのドラマなので記憶がフレッシュに残っていて、映画を観ながらオマージュを見つけるのは楽しかったです。

主人公が画面に向かって話してくるスタイルはめっちゃ好きです。笑 デッドプールが初めかと思ってたけどそんなこと全然なかった!

DickiesのTシャツや黒の長めの革ジャンも完全にここから来てたんや!となりつつ、この映画版のロブの服装はドラマ版の同じTシャツばっか着てるサイモンにも影響してるのにも気付きました。
あと元カノの新しい恋人が訪ねてきた時の反応のシーンでめちゃくちゃ爆笑しました。もちろんドラマ版でも爆笑しました。笑

そのドラマへの表れ方でドラマの制作側の着眼点が分かって面白かったです。


ドラマにはドラマならではの深い掘り下げ方をしてるし、一本で完結する映画としては逆にテンポ良く進んでいくので無駄がなかったといえばいいんでしょうか、、。けどドラマ版に無駄があった訳でもなくて、結局はどちらも別物だと思いました。でも私はどっちも好きです。ドラマ好きな人は90%この映画も気に入るはずです。
映画の主人公は白人の異性愛者の男性で、ドラマ版は黒人の同性愛者(正確にはわからない)の女性というまさに正反対のキャラクターでありながらも大まかな性格や悩みは共通しているというのは2つを比較してすごく面白いと思いました。
主人公だけでなくロブの友達にも同じことが言えると思います。
この映画を現代ドラマにして多様性を与えながらもオリジナルのストーリーは壊さずにあんなに面白くできたのは素晴らしいと思いました。