KOUSAKA

ハイ・フィデリティのKOUSAKAのレビュー・感想・評価

ハイ・フィデリティ(2000年製作の映画)
2.5
音楽好きなら誰もが知っている作品だと思いますが、なぜかずっと未見でした。結論としては、ストーリー設定と演出のオリジナリティは十分感じられたけど、ちょっと期待外れやったかな~。

たぶん、ジョン・キューザック演じる主人公のロブに共感できなかったのが一番大きかったと思います。

あと、ロブが経営する中古レコード店「チャンピオンシップ」の店員たちが、音楽初心者のお客さんに対して、雑で冷淡な扱いをするところがかなりムカつきました。レコード店に限らず、どんなジャンル・業種でも、店員がマウント取ってくるような店には死んでも行きたくない。

ディックとアンナのカップルが唯一微笑ましく感じられたくらいで、結局ほとんど感情移入できるポイントがないまま来たから、終盤でバリーのバンドがサプライズでマーヴィン・ゲイの「Let's Get It On」をロブとローラに捧げるというハイライトシーンも、一瞬感動しかけたけど(笑)いやいや、ちょっと待てと冷静になって、お涙頂戴にストップをかけている自分がいました。

この手の音楽映画って、ストーリーの進行にあわせて劇中で流れる楽曲群を好きになったり、自分が知らなかった楽曲との新しい出会いにときめいたりするのが楽しいわけですが、この映画では逆効果というか、さすがにキライになるまではいかなくても、劇中曲に対してポジティブな印象を持つことは残念ながら最後までないままで終わりました。
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