天豆てんまめ

ハイ・フィデリティの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

ハイ・フィデリティ(2000年製作の映画)
4.1
ちょっとした解放感、そんなグルーブ感をさらにノセてくれる映画を考えていたら、このハイフィデリティが心にポップアップ。ついつい、友達に気軽に勧めちゃう軽いタイプの映画。

簡単に言えば中古レコード屋のジョンキューザックが主人公の恋愛コメディ映画。

こういうこじらせた自意識過剰中年男やらせたらもう彼は最高。だいたい男の方が過去の恋愛グチグチ引きずる傾向あるけど、彼なんて同棲してた恋人が出て行ったら、これまでの別れの痛みトップ5をリストアップして「お前なんか6位以下だぜ」と一人叫ぶ、、しょーもな!笑

しかも、そんな過去の別れのトップ5の元カノを年代順に尋ねて、なぜ、自分を振ったのかその真意を探ろうとする、ほんと、しょーもな!笑

そんな中、特に自分を追い詰めた大物元カノにキャサリンゼタジョーンズが出てくるんだけど、もうナチュラル女王ぶりがセクシーで最高!

そんなバカバカしすぎる(本人至って大まじめ笑)自分探しの旅がツイストしていきどこに至るのかはお楽しみ。

笑えるだけでなく、恋愛あるあるなツボや切なさも交え、なかなか忘れがたいロマコメになってると思う。

そして、忘れちゃならないのは、ジャックブラックをこの世に知らしめた映画としても(その後のスクールオブロックに繋がる原点)価値があると思う。

これまた最高にウザいキャラ!笑

朝から自作のセレクトテープをかけてノリノリ、出てきた途端のインパクトもいい。一方、内向的なオタクを演じたトッドソロンズもいい。もちろん全編に流れるポップな音楽もいいしテンポ良く楽しめる。

この映画は私にとってらすっかり普段忘れてるけど心の片隅にいつもちょこんと居座ってる可愛くて憎めない奴って感じ。

男子は自分に思い当たる節にニヤニヤし、女子は男ってしょーもな!って言いつつ、過去の男たちの駄目なとこを思い出すことでしょう😂