スギノイチ

傷害恐喝 前科十三犯のスギノイチのレビュー・感想・評価

傷害恐喝 前科十三犯(1969年製作の映画)
3.5
東映のような義理人情の縦社会ではなく、横で繋がったチーム戦というのが日活らしい。
5人の寄せ集めどもによるヤクザの金強奪作戦というのは、石井隆の『GONIN』の原型か?

侠客(長門勇)、賭博師(南利明)、スケコマシ(岡崎二朗)、さらに数名の隠れキャラによる集団アクション。
主人公である宍戸錠のキャラが正道過ぎる気もするが、周りが濃いので仕方ないだろう。
(各々が刑務所で出会うパートは『網走番外地』っぽい)

安部徹に復讐する手段が殴り込みではなく、搦手による資金源強奪というのが捻られている。
とはいえ最後はお約束の大立ち回りなわけだが、ここでのサプライズが嬉しい。
スギノイチ

スギノイチ