紫のみなと

日本侠客伝 血斗神田祭りの紫のみなとのレビュー・感想・評価

日本侠客伝 血斗神田祭り(1966年製作の映画)
4.0
シリーズの中では本作が1番。火消しの健さんは超絶にカッコいい。私的に役者その人と役柄が見事に一致しいつも卒倒しそうにシビれてしまうのは高倉健とスティーブマックイーンです。この時代の男女の恋愛の奥ゆかしさもいいですね。藤純子は小顔で色白で可憐で芸者の着崩しも酔ってるのってしなだれかかる火照った色気もすべてパーフェクト。志村けんみたいな藤山寛美も緩急のバランスを取っている。相手のワル達は次から次へととんでもないことをやらかしますが、この時代の映画と思って観るとそれもまた一興。リーダーに相応しい資質というものや、いっぽん筋を通すこと、女房が上手に夫を立てるやり方など、見ようによっては色んなことがお手本にもなる映画だと思います。