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エイリアンのrensaurusのレビュー・感想・評価

エイリアン(1979年製作の映画)
5.0
完璧だ…。めちゃくちゃ好き。

宇宙船の中にエイリアンがいる状況が何かに似ているなと思ったら、部屋にゴキブリが出たときの状況と全く同じなんですよ。いやマジで。(笑)それの宇宙版です。

「うわぁ!気持ち悪い!!!(震)」とか言いながら奮闘するんだけど、得体の知れぬ充実感があるあの感覚が宇宙サイズになって表れたような作品です。

エイリアンの幼体が体から突き出して血塗れになるシーンがまあエピックで、心をガッシリ掴まれました。ああいうグロさも「うわぁ!気持ち悪い!!!」(でも楽しい!)に繋がるんですよ。なんか真似したくなるし。

脚本の都合で独断的なのかと思った乗組員も実はロボットで、本社から生命体の持ち帰りの指令を受けて潜入していたという衝撃的な理由が用意されて物語に弾みが付くし、一悶着ある場面も前述の通りグロ楽しい。

そのうえエイリアンとの対戦は、ゴシックホラー調であり、部屋ゴキブリの時の「うわアイツどこ行った?」みたいなハラハラ感が満載です。完全生物VS不完全人間の構図も面白い。

そして何より全体的にデザインが素晴らしく、レトロフューチャーな宇宙船に惚れ惚れしてしまう。改めて自分がH.R.ギーガー大好きなんだなと気付かされる。しかもちょっとエッチなのよね。エイリアンは男性器だし、ラストシークエンスで主人公が脱ぎだしてエッチだし。

エンドロールが始まる最後の一秒まで気の抜けない、大傑作SFホラー映画。
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