アニマル泉

ゴルゴ13 九竜の首のアニマル泉のレビュー・感想・評価

ゴルゴ13 九竜の首(1977年製作の映画)
4.0
千葉真一がゴルゴ13を演じて監督は野田幸男。香港警察のスミニー(嘉倫)との攻防と麻薬シンジケートの黒幕暗殺を描く。
前半の志穂美悦子のアクションが素晴らしい。しかしあっけなく死ぬ。本作はやたらと女が死ぬのだ。千葉真一の生身のアクションは素晴らしいキレだ。次々と相手を倒していく。バスの屋上から大通りの電柱へワンカットで飛び移ったのは唖然とした。
香港、京都、マカオと舞台が移り変わる。本作は冒頭から海、暗殺場面のプール、クライマックスの島、など水のイメージが濃い。冒頭はクルーザー、ラストは島、ともにスキューバダイビングで千葉が水中から現れる。千葉が怪我を治す香港の船上生活も印象的だ。ゴルゴ13だから長距離からの狙撃が見せ場になる。ラストは崖にぶら下がり揺れながらヘリコに乗っている相手を狙撃するという離れ技だ。
野田幸男はアクションのカットは細かいが全体に大味でヌルい。新藤恵美の出演が意味不明だった。鶴田浩二の特別出演はもっとカッコ良くして欲しかった。ゴルゴ〜♪のテーマ曲が笑える。東映シネスコ。
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