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娼婦ベロニカのniのレビュー・感想・評価

娼婦ベロニカ(1998年製作の映画)
4.2
最悪な邦題とジャケットで損してると思う。
アマプラに「Dangerous beauty」という題名であるので興味があったら観てみて下さい。

16世紀だと、女性が生きる道が多額の持参金を払わなければいけない結婚か、娼婦になるかしかなかったことに驚いた。教養を身につけるには高級娼婦になるしかなかったことにも。(普通の女性は立ち入れない図書館などに高級娼婦だけは立ち入れるなど、特権的なものがあったらしい)
最後の方に妖術の罪での宗教裁判にかけられたときは、理不尽すぎて観てて怒りを覚えてしまった…
主人公が美しくて、芯があって、かっこよかったのに対して、出てくる男性たちがクズばっかりだった。主人公の愛人(?)のいい側面はあったし、裁判のシーンでの言動には痺れたけど、結婚しているのに主人公と恋愛関係にあるのは、妻が可哀想すぎて、そこには好感持てなかった。
ナオミワッツがその妻役で出ててびっくりした。

観てよかった上質なフェミニズム映画。
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