ヴァルーン

東京オアシスのヴァルーンのレビュー・感想・評価

東京オアシス(2011年製作の映画)
3.7
とある深夜のコンビニで、女が走るトラックに向かって飛び込もうとしているような様子を見て男が助ける。 本気で飛び込もうとしてはいなかったと言う女だが、車に乗せてほしいと男にすがりつき、深夜の二人でのなんでもないドライブが始まる。 というような人との繋がりを素朴に描いたオムニバス映画。

夜の0時くらいに鑑賞したんですけど、このくらいの時間って、昼に比べたらどこか寂しいとか、人肌恋しいような感情になる人って多いはずですよね。 あらすじとか読まずに鑑賞したから偶然なんですけど、実際そういう時間に見たら沁みる映画でした。

小林聡美の等身大な演技が刺さりました。 本人役って言っても違和感がないくらい。 セリフの言葉選びはちょっとシネマティックだったかな。

東京オアシスって題目の意味が冒頭で分かったし、そういう話がいくつか見れてお得な気分。 こういう、一期一会にカウントするのかなってくらいの距離感でのやりとり、思いやりって逆に大きいものだったりしますね。