若山富三郎の「賞金稼ぎ」シリーズの二作目です。今回は工藤栄一監督にバトンタッチ。前作『賞金稼ぎ』から四ヶ月後に公開されたにもかかわらず、前作の設定はほぼなかったことに😹

今回は『アパッチ砦』と『七人の侍』の魔合体作品となっています。百姓一揆に力を貸す錣市兵衛（しころいちべえ：若山富三郎）とその一味（あれ？一味だったの？）。百姓たちは砦を築いて大名の軍勢を迎え撃ちます。果たして市兵衛と百姓たちは砦を守り切れるのか？という話です。

前作で市兵衛は将軍徳川家重の懐刀的な位置づけでしたが、今作では将軍家との関わりはなかったことになっています。大名の悪政をチクれば終わりだったのに！そして、市兵衛は蘭学医が本業ということになりました。あ？そうだったんだ！？だから、藤枝梅安っぽいと思ったのか！陽炎は前作では野川由美子が演じていましたが、本作では真山知子が演じています。その真山知子は前作で死んだ茜を演じていたのだから紛らわしい！そして、前作でやはり死んだ曲垣藤九郎を演じた潮健児も本作で淋病を患った浪人として復活します！😹

とりあえず、ネタバレなしのレビューはここまで。続きはネタバレありのコメント欄で！

真面目な若山富三郎シリーズと思いきや早々にお茶目さが爆発してしまった続編

タイトル通り仲間が増えるものの、ヒロイン以外ほぼ活躍しないのが惜しい。

しかもヒロインの中身は前作の田舎娘というw
なんでよーあのキリッとした娘が良かったのに！！

まあ相変わらず女性殺陣はワイヤーと一時停止というヘッポコだから良いけども。

若山さんは暗器をすっかり忘れて銃器と日本刀で暴れてました♪



圧政藩主に抵抗する為、黒羽の百姓は一揆を起こして砦を作り、立て籠った。

しかし兵力では敵わない為、しころ市兵衛(若山富三郎)たちを雇う。

市兵衛は何処から持ち出したのかガトリングガンで敵を迎え撃つのだが……



ちんちんがぽろちんするぞ( ´∀｀)

劣勢を頭脳で巻き返す！とジャケにあるのですが、ただひたすらにガトリングガンぶっ放っていただけでしたw

熱くなった銃身を小便で冷やすのは笑えたけど！

あとは若山さんが夜這いされてヒーヒー言ってるのを眺める作品(笑)

敵の家老は中谷一郎☆
こんな偉い立場でいるのは初めて観たかも？
衣装もパリパリしてましたw

集めた仲間の個性を活かした見せ場がもっとあったら良かったなぁ～

結局エンタメみたいになりましたが、ラストはシリアス路線へ、そんな続編でした。

若山富三郎扮する無敵の賞金稼ぎ・錣市兵衛シリーズ第2弾。錣市兵衛が4人の賞金稼ぎを引き連れて重税に苦しむ百姓一揆のちっぽけな砦に乗り込み、数百の軍勢に挑む。
前作が007であったのに対し、今回は『七人の侍』で、陰々滅々としたシーンが目立つ。例えば、百姓一揆に手を貸す浪人どもが百姓の女を手籠めにしようとしたり、裏切って敵側に着いたりと工藤栄一監督の『大殺陣』に近い。
だが、若山富三郎がガトリング銃で敵を蹴散らしたり、百姓の女に逆夜這いをかけられて困ったりするシーンは面白い。もちろん、相変わらずキレッキレのアクションを見せてもくれる。しかし、前作のような痛快さはあまり感じない。本作はよく出来てはいるが、『七人の侍』の亜流作品どまりであった。工藤栄一監督の時代劇ならばやはり『十三人の刺客』や必殺シリーズであろう。