ねまる

ギミー・ヘブンのねまるのレビュー・感想・評価

ギミー・ヘブン(2004年製作の映画)
3.6
数字の1はレンガ色、数字の2は黄色、数字の3はコバルトブルー。
小さい雨は英語のHELLO、
大きい雨はガーベラ。

五感のうちの何かが一緒に呼応し、数字に色がついたり、匂いに触感がついたりする、それが"共感覚"。

共感覚同士でも違う結びつきを持っているため、共感覚の持ち主は同じ感覚を持つ者に出会えず、孤独を感じるそう。

私は共感覚者ではないので、
1は1だし、雨は雨だけど、
他人と話していて、本当に同じ世界が見えているのかなって思うことあるよね。
それだけで寂しく感じるのに、
あらゆるものの感覚を共有出来なかったら、、、
もし同じ感覚を持つ人を見つけたら…

テーマ自体はとても興味深くて、ラストも良かったと思う。
脚本の坂元裕二は一体どこまで関わっているのだろう?
せっかくの坂元脚本なのに、内容理解に必死で台詞が全然入ってこないところは残念かな。

坂元裕二脚本にこの並びのキャストだと、
江口洋介が主演なのが珍しい感じ。

テーマも、キャストも、脚本家も、
すごく面白いのに、
エッジが効き過ぎていて、万人受けは難しそうな作品。
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