このレビューはネタバレを含みます
モノクロームの画面に少ない登場人物しか出てこないのに異様に惹き付けられた
1つの仮説が頭から離れなくなった数学者がひたすらに答えを探求するという設定がもう面白い
ただ、あらすじはシンプルにも関わらず細部に散りばめられた要素がこの作品をかなり難解にしてる
主人公が統合失調症患者のような書き方をされてたり、神話や宗教的なエッセンスが随所に見て取れるのに最後まで謎は明かされないのはなんともモヤモヤが残る
イカロスのエピソードが引用されてたように主人公は真理に近づきすぎたということなんだろうけど、細かい部分が全く咀嚼できてないんだよなあ