照子さんの純血と一途さ、そして聖母のような心の広さに頼り切った展開で、なかなか胸くそ映画だった。
婚礼のシーンの二人は本当に美しい。そう、美しくて印象的なシーンは沢山あるけど、なかなか胸くそ映画だった。(二回言いたい)
こういう血が通ってない上原謙さんは、全く体温を感じなくて怖い。
山根寿子さんの儚さと品の良さが作品を支えてた。田中絹代さんに通ずるものを感じる。
そして我らが高峰秀子さんの華やかさ。出てくる度にハッとさせられるし、可愛らしくて憎めない役所。大阪弁も上手。
今とは全然違う大阪の街の姿に感動した。