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死の接吻のkojikojiのレビュー・感想・評価

死の接吻(1995年製作の映画)
3.6
 リチャード・ウィドマークのデビュー作「死の接吻」を借りるつもりが、間違えてこちらが届いてしまった。
 ところが、「瓢箪から駒」でなかなか面白いクライムサスペンスだった。

#1359 2023年 394本目
1995年 アメリカ🇺🇸映画
監督:バーベット・シュローダー
脚本:リチャード・プライス
原作:ベン・ヘクト
チャールズ・レデラー(英語版)
『死の接吻』

元犯罪者から更生したジミー(デヴィッド・カルーソ)は、妻のベヴ(ヘレン・ハント)と幼い娘コリーナと3人平和に暮らしていた。そんなある日、いとこのロニーの仕事を渋々手伝うが、警察に検挙され、再び刑務所生活に入る。
ところがロニーは妻のベヴを彼女を酔わせたあげくに犯す。翌朝、目覚めて動転したベヴは交通事故に遭って死んでしまう。

 復讐に燃えるジミーは、ロニーを密告者に仕立て上げ、組織の老ボスの凶暴な息子、リトル・ジュニア(ニコラス・ケイジ)にロニーを始末させることに成功する。
3年後。出所したジミーを待っていたのは…


 悪役ニコラスが、堂々の悪党ぶり。それに加えてスタンリー・トゥッチが出世欲の塊の悪党検事をクールに演じで最高。
しかも主人公に付き纏う刑事役をサミュエル・L・ジャクソンが熱演。執念深を演じさせたら間違いなくまともじゃない若い彼の演技に注目だ。

 残念だったのは、私は主人公のデヴィッド・カルーソがどうも好きになれないことだ。彼の金髪がアメリカのホームドラマによく出てくる軽いお兄ちゃんをイメージさせて、感情移入できないのだ。
しかし、流石にラストは見せてくれて、捨てたもんじゃないと見直した。
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