ヱキストラ

死の接吻のヱキストラのレビュー・感想・評価

死の接吻(1995年製作の映画)
4.5
《身内の頼みから運び屋をすることになったジミー。しかし待ち構えていた刑事・カルバンに捕まり、仲間からも裏切られてしまう。上手いこと利用されてしまったジミーだが、刑事から情報屋として潜入するよう取引を持ちかけられる》

『狼の死刑宣告』や『狼たちの午後』同じく、本来関わるべきではない暴力の世界に呑み込まれ、信頼していた人に裏切られ命まで狙われてしまう、という話。

ただ、面白いのが暴力の世界に翻弄されるのが主人公・ジミーだけでなく、本作の親玉にして、暴力をふるう側のリトル・ジュニアも実は苦悩しているという点。

リトル・ジュニアという男は紛れもない極悪人なんですけど、他の映画ではあまり描かれなかった部分も深掘りしていて、嫌いにはなれないキャラでしたね( ´-`)