個人的に裏邦画クラシック入りしたくらい好きな作品。
まずは何よりこのキャスティングを受けたリアル元夫婦の二人の役者魂がすごい、実生活では子供を作らなかったみたいですが全くそうは見えない感情的な素晴らしい演技でした。
マス向けに見やすい映画に作られており見る人を選ばず、笑い、泣きを提供する面白さがありながら、背後にあるテーマとして人間同士が繋がるという事の本質、家族とは何かということを改めて考えされる深みのある映画になっています。
婚姻届、離婚届で契約的に家族になることと、本質的に繋がること(繋がってしまうこと)は全く違うものであり、言うまでもなくこの映画の夫婦は後者であり、つながり続けることのどうしようもなさを感じながら、完全に離れることはできない、そこまで踏み込んで付き合える関係になれることの素晴らしさが伝わってきます。
勝手な想像ですが主演のお二人もこのあたりのメッセージに共感して仕事を受けたんじゃないかと思ってしまいました。
個人的には、父親がこの映画の父親と似ていてアルコールに依存していることが多く、よく酩酊していて早くに亡くなっていたこともあり、なぜだか父親のことを思い出しました、自分は結局最後まで良い関係にはなれませんでしたが、散々苦労した母親は最後を看取ってちゃんと良いところも見て、相手のことを理解していたなあと思い出しました。
毎日かあさんは、漫画のことも作者の西原理恵子さんのことも失礼ながら知らなかったので、機会を作って触れてみたいとこさろです(なんかプライベートは色々ありそうな方みたいですけど)