のこのこのこっち

ソフィーの世界ののこのこのこっちのレビュー・感想・評価

ソフィーの世界(1999年製作の映画)
3.5
原作をちょっと思い出す機会があり、そういえば映画化されたいたよな?と検索して鑑賞するに至る。子どものときに読んだ切りなので、はっきり言って原作はほぼ忘れている。それでもまあ、懐かしいなあこんなだったよなあと浸りつつも、あれ?哲学はとなる。

取り敢えずかなりせわしない。哲学が省略され単にヨーロッパ史になっている。駆け足過ぎてソクラテスとプラトンすら合わせて5分というような。そりゃ原作のボリュームから映画を作ろうと思ったらこうなるのが自然でしょう。相当力を入れて作っているのは確かで、映像としてけっこう楽しめる。とはいえそのせいもあってか、すっ転ぶ母ちゃんと落水する父ちゃんだけがいちばん記憶に残る。クノックスも落水はしてたか。

人生をそこそこ歩んで他人の年齢ってもの、つまりクノックスの50代も見え14の幼さも理解する現在に原作を再度読んだならば何を思うのだろう。