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子供の眼のseapony3000のレビュー・感想・評価

子供の眼(1956年製作の映画)
5.0
高峰三枝子が煮え切らなすぎてハラハラするー。親思いとはいえ、人格もなんだか信用ならなくてゾワゾワするし。別れの手紙を読んで戻ってきて夫婦で話す終盤の場面ですらふわふわした危うさ満載。実家の歯医者から三枝子忙しくて帰ってこなくて、比呂志とデコちゃんと設楽くんだけの食卓。結局は三枝子は他人だし…的な、みているこちらの心がひやーっと冷たくなるような血縁だけの居間のシーン。拾ってきた犬のモクも可愛いし、三枝子が嫌がるので捨てにいったらもう一匹もまとめて家に連れて帰るデコちゃん最高。友だちたちとワンコ引き連れて走るシーンこれまた最高。バレエから落語のハシゴで大笑いの大木実、誤解が解けて顔がグイッと寄るカットも最高。嬉しくなってコーヒーからおしるこ追加する大木実最高。言いたいことキチンと言うデコちゃんはいつでも最高だし、デコちゃんの存在がみているこちらにも勇気をくれる。しっかし比呂志相変わらずかっこよかったなー。あとあんましコレって見せ場がなかった笠智衆だったけど、設楽くんつれて公園行ったときの着物にキャップのコーディネートよかった。川頭義郎はやっぱしイイですね。
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