ゴン吉

機動戦士ガンダム F91のゴン吉のレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダム F91(1991年製作の映画)
4.0
地球連邦政府による特権的な政策に対する反乱を、モビルスーツと呼ばれるロボットの活躍を通して描いたロボットバトルアニメ作品。
ガンダムシリーズのオリジナル劇場作品の第二弾。 
富野由悠季が監督と脚本を務める。 

一年戦争から40年以上が経った宇宙世紀0123年が舞台。地球連邦政府は政府高官など特権階級のみに地球の居住権を与え、一般民間人は宇宙に締め出していた。ブッホ・コンツェルンの総帥マイッツァー・ロナはこの政策に反旗を翻し、スペースコロニーのフロンティアIVで武力行動を起こす…

これまでのガンダムシリーズではジオン公国による地球連邦からの独立をベースにストーリーが構成されていたが、本作は新たな思想集団の反旗が描かれている。
内容的にはこれまでのガンダムシリーズの世界観が踏襲されており既視感がある。
反地球連邦軍のモビルスーツのライバルパイロットが仮面を被っていたり、ヒロインが反地球連邦軍の姫であるなどキャラクター設定も”ガンダム”を踏襲している。
ニュータイプと呼ばれる特殊能力を持つ一般市民の少年が戦闘に巻き込まれ、パイロット不足から新型試作モビルスーツF91に乗り込んで反地球連邦軍のモビルスーツとバトルを繰り広げる。
そこに様々な人々の思惑が交差する複雑なヒューマンドラマが加わり、作品に深みを醸し出している。
森口博子の主題歌も作品とマッチしていて聞きごたえがある♬
”THIS IS ONLY THE BEGINNING."    

2023.12 BS12(日曜アニメ劇場)
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