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影の軍隊のdesperadoiのレビュー・感想・評価

影の軍隊(1969年製作の映画)
4.0
冒頭で引用された言葉は原作からだろうか、自身もレジスタンスの一員だったというメルヴィルの感慨も込められている気がする。それにしてもあまりに苦く厳しい作品だ。占領軍に対する抵抗となればある種のロマンを交えて描くこともできるはず。だがこの作品で描かれるのは組織内の裏切りと粛清、そしてゲシュタポによる逮捕と拷問ばかり。そんな緊張感と閉塞感に満ちたストーリーに、冷たく沈んだ青と灰色の映像がこの上なく似合っている。
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