たてぃ

影の軍隊のたてぃのレビュー・感想・評価

影の軍隊(1969年製作の映画)
4.2
レジスタンスものの作品ってスパイ活動や破壊活動のような派手なシーンが多いのですが、この作品ではそれが全くなくて、そのせいかリアル感がグッと増した作品でしたね。

1942年、ナチス占領下のフランス、対独レジスタンス活動していたある部隊の話。密告によりゲシュタポ(秘密警察)に捕まるも脱走に成功した主人公。レジスタンスの“掟”の通り、密告した元仲間の殺害へ向かう。

ストーリーもスローテンポで派手な撃ち合いもないので退屈になるかと思いましたが、全くそうならずむしろ引き込まれました。まるで自分もレジスタンスのメンバーの中にいるかのように…特に、仲間を救出するためにナチスの軍服を着てゲシュタポに突入するシーンが…3人のうちドイツ語を話せそうなのが一人しかいなさそうな描写だったので、「あと2人は話しかけられたら『ハイル・ヒトラー』くらいしか言えないんじゃね??」なんてドキドキしながら見てました(汗)

あと、ナチスによる処刑のシーンで「死にたくなければ走れ」的な方法もあったのかと驚きました。それがラストのテロップとリンクするんですが…

レジスタンスは地下組織なので暗い時間帯に活動するのが当たり前のような描写だったので、部屋を暗くして鑑賞することをオススメします。
たてぃ

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