みー

ロミオ&ジュリエットのみーのレビュー・感想・評価

ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)
3.3
ディカプリオが好きで今さら観た映画。やっぱディカプリオの若い頃って最強じゃないですか?
宗教観に疎く原作も知らない私にとっては難解な言い回しや伝わりにくいシーンも多々あったけど、ストーリー自体は単純明快、根っからの悪人も出てこないし見やすい作品。
原作を知らないのでアレンジ版との振り幅はわかりませんが、舞台がブラジルなのはすごく好みで、ビーチのなんともいえないゴチャゴチャ感、ちょいちょい映るキリスト像がいい感じ。二人が最期を迎える教会のシーンがあまりにも美しく、私の中では一番のお気に入り。絵として映えるシーンもたくさんある。
二人の出会いのシーンが有名ですが、知っててもやっぱりいいね。なんだあのディカプリオ、なんなんだ。。。水槽シーンのディカプリオをGIFにしてずっと再生しときたい。
ストーリー的にはよくわからん部分も多くて、まぁはしょられたり宗教観の違いだったり私の知識不足だったりするんでしょうが、一番思ったのは「え、結局見た目だけなん?」てことですよね、いやすごいですよね、お互い一目惚れであんなことなります?もっと人間性とか深いところで惹かれ合うのかなと思ってたのでそこはちょっと腑に落ちないというか共感はできなかったかな。
それぞれの家族との関係性や、従兄弟がなんでこんな必死やねん?というのも原作知らずには理解に苦しむ。
二人のイチャイチャシーンに時間を割きすぎて、背景や人間性の描写が薄く感情移入は少し難しいかなと思いました。
あと、この映画の最初と最後にニュース映像を入れてるのがすっごい皮肉効いててすっごいなと思った。言ってしまえば初っぱなに壮大なネタバレしてしまってるし、最初にあれがあることでこっちもすごい距離置いて見てしまうんですよね。この映画は没入させる、感情移入させる映画ではなく、もしかしたら「こんな話があったけどあなたたちはすぐに忘れちゃうでしょ?所詮ヒトゴトですし」と言いたいがためにロミジュリを道具として使った映画なんじゃないかと思わされる。刺激的な情報の波に翻弄されてる私たちを嘲笑うような印象を受けました。20年以上前の映画なのに、いま見てもそんなところでもハッとさせられるなと。

内容はさておき、ディカプリオの若い頃はやっぱ王子様だよね!という満足感に浸るにはもってこいの映画。タイタニックといい、びしょ濡れでキスするディカプリオってなんでこんないい男なんでしょうね?
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