80年代特有の分かりやすいホラー、嫌いじゃない…が!
シリアルキラーの神出鬼没っぷりは、もはやゲームのエネミークラス。人間辞めてる。
とはいえ、その無理ありまくり設定を覆すほどシリアルキラーの存在感が凄まじい。タバコが似合ってる水も滴る色男でありつつ、ラスボスの風格がある。
持論ですが、私の中でヴィランの美学がありまして。
①品格がある ②余裕タップリ ③強い。
この三拍子が揃ってこそ魅力的で印象深い悪役が生まれると思っていて、これぞまさしくシリアルキラー演じるルトガー・ハウアー氏そのもので、本作の評価はほぼ彼のお陰と言っても過言ではないでしょう。
あと、敢えてシリアルキラーを登場させまくらない演出も恐怖ポイント高い。