風来のリヨナ

ノートルダムの傴僂男の風来のリヨナのレビュー・感想・評価

ノートルダムの傴僂男(1939年製作の映画)
4.2
こんな悲しいオチの台詞ある??

貧困に苦しむジプシーの窮状を王に伝えるべくやって来たエスメラルダ。門前払いの末に追い立てられノートルダムの聖堂へ。司祭はカジモドを世話人に充てがおうとするが、その醜悪な姿を見てエスメラルダは逃走。この際にフロロ伯爵の命で彼女を追ったカジモドは捕縛されてしまう。

腐敗した貴族と法の元にムチ打ち&晒し台に遭うカジモド。乾きに喘ぐ彼を救ったのは散々脅かしちゃったエスメラルダで…みたいな。

古のノートルダム。白黒ムービーながらカジモドや聖堂のビジュアルが凄まじい。お話はディズニーから来るとビビる展開もあり別物ですが、堅苦しいイメージをいい意味で払ってくれるユーモアが割と効いてて退屈しないです。カジモドは傴僂に加えて鐘の影響で耳が聞こえなかったり、フロロがこれまた別物の不器用系渋いキャラだったりで双方悲しさがより深みを増している印象。魅了される男が増えてて完全に魔女だよエスメラルダ。

個人的に気に入ったのは、「俺が死刑する」おじさん、全身鈴を纏う人形から音を立てずに財布を盗ませるハンター試験めいた鈴人形、欧州中を旅したが地球は平らだったおじさんです。
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