なしの木

ノートルダムの傴僂男のなしの木のレビュー・感想・評価

ノートルダムの傴僂男(1939年製作の映画)
3.9
古い映画とは思えない怒涛の展開と特殊メイクの技術の高さに驚きました。

祭りの日に町に入ることを拒まれたジプシーの男
You came yestaday.We come today.
字幕:来た順番が違うだけさ
と笑うのがアメリカ映画だなと。

ディズニー版しか知らなかったのでフロロがお目々キラキラのイケおじで動揺しました。

カジモドの身体能力たっか!あの特殊メイクと衣装であれだけ動いた俳優さんに拍手を送りたい。

昔の映画だからか女優さんの表情のバリエーションが少ないなあと感じました。
真顔、驚き、戸惑い、悲しみ、喜び、恍惚、絶望ぐらいで。
憎しみと恋慕と兄への敬愛と信仰から葛藤するフロロや自分をとことん卑下して憐れみながらもエスメラルダを大切そうに見つめる、そして興奮しちゃうと周りが全然見えずに暴走するカジモドなどのメンツの中に居るとお人形さんに見えてしまう。ヒロインの内面の描写が薄いのは時代なのかな。とにかく美しかった。ディズニー版の強さを感じるエスメラルダの方が好きではあります。
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