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ノートルダムの傴僂男のlemmonのレビュー・感想・評価

ノートルダムの傴僂男(1939年製作の映画)
4.3
ほろ苦い。

ただただ助けたい一心から闘うカジモドが、一転してヒロインを救った瞬間からの場面転換がほんとに切ない。そしてあのセリフ、、、

エスメラルダの虜となった三人の男。その一人聖職者のフロロは彼女の魅力がゆえに真面目な自分を突き動かしたって書くとロマンティックだが、愛と憎しみ表裏一体を体現し、腹は立つが、物語に奥行きを作っていて、よりこの作品の面白さとなっていた。

ロートンは吹き替えかもしれないが、身のこなしからカジモドそのもの!どこか愛くるしいさもあって、集団で咎められるシーンは、描かれているだろうなと分かっていたがいざ目の前で繰り広げられると胸が締め付けられた。。。


レミゼも書いているユーゴー原作。やるせなさを訴えかけて、何かこう現実を突きつけられているようで、見終わって気持ちは良くない。何という発想力とも思うが、救わない切り捨てるストーリー展開にしている理由を、かなわぬが本人に聞いてみたい。
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