アダモ

13日の金曜日のアダモのレビュー・感想・評価

13日の金曜日(1980年製作の映画)
2.5
何事にもエピソード1は存在する。

クズスラッシャーホラーの雄!殺人鬼ジェイソンの誕生前のあらましが本作だ。
ゆえにホッケーマスクも怪力もないです(だからといって倍速で観ないでね)。

田舎でひたすら報われないオバサンのホンの些細なアヤマチ…。
アメリカの98%を占めるであろうと思われるド田舎。
不憫かつワケありな息子を想う孤独な彼女。
息子は若いカップルのからかいにより湖にて溺死。
やりきれない怒りのホコサキはいつしかリア充なヤングカップルに向けられていくのであった(お約束のはじまり)。

仄暗い森の闇からボンヤリとうかぶババアの眼差し。
両手には斧をたずさえる。
シャロンストーンのアイスピックの如くなババアの斧。

この前生まれたガキが!
生意気にセックスしてんじゃないよ!!

そして、アヤマチ(殺人)。
アヤマチはさらなるアヤマチを生む。
雪だるま式にコロコロと転がりおちる鬼畜外道なババアの逆恨み人生。
こんなアタシに誰がした?

本作終盤。
運悪くババアの悪業にオトシマエをつけざるを得なくなった主人公には同情を禁じえない。

「最後まで観てくれたみんなにご褒美!」
とばかりに登場するアイツ(笑)。
あっと驚くラストに刮目せよ!
アダモ

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