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恋愛睡眠のすすめの10000lyfhのレビュー・感想・評価

恋愛睡眠のすすめ(2006年製作の映画)
2.5
離婚した父の死後、メキシコから母のいるパリに移住した、夢と現実を混同する症状を持つ青年と、隣人女性とのロムコム。単純なボーイミーツガールを軸に、ユニークでコミカルでファンタスティックなシーンが数多く連なる。段ボール製カメラのスタディオ、「災害論」カレンダー、アナーキーインザセロファン、テレパシー的な共同マジック、ストップモーションアニメのパリ、人形が代理するスキー、1秒前後に移動するタイムマシン、など。ただ、各エピソードがとりとめなく断片的で、印象に残りづらい。夢からの勢いで書いた手紙をドア下に差し入れ、後に回収するも実は読まれてた、はありがちだし、ラスト、彼女の部屋で子供のように駄々こねた後、一緒にポニーと共に舟に乗るのも、ムードがフェイドアウトする。脚本にも挑戦したゴンドリー、不慣れさが出てしまった。一方でカウフマンは、本作のアイディアから影響返しを受け、「脳内ニューヨーク」を作った感も。"Destruction is an obstruction for construction." はいいセリフ
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