ドナウ

都市とモードのビデオノートのドナウのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

この日本にも守護天使が居たんだ。

この監督は探すためにドキュメンタリーを撮ってるんだなと思った。東京画は理想の東京を求めて今の東京へやって来た。今作も映画との向き合い方を軸に、映画とファッションの通底する部分を探る。今カメラを覗いた先に見えるのは過去にインタビューした山本耀司の姿。過去に生きる彼には、未来とは終わりでしかなく希望は無いという。そんなナレーションの後に映る霊園がおかしい。今と過去、そしてもう一つが独自性と個性。独自性という名の理想に囚われ、個性という名の牢獄に囚われる…。

珍しく音楽が耳に残る、殊に最後“西安の子供市場”が流れたのには脱帽…ヴィム・ヴェンダースどうなっているんだ。そしてパチンコがお気に入りなようでまた撮ってた。東京画で言ってた“催眠と幸福をもたらす”なんて言い得て妙だな。
ドナウ

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