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あさき夢みしのyaaaのレビュー・感想・評価

あさき夢みし(1974年製作の映画)
4.0
元寇襲来の不安と殺伐とした時代、宮廷のニートこと御所の愛人・四条の私を通り過ぎた男たちとの物悲しい愛のはなし。
なんかフランス映画みたい?そうでもないけどな!
監督特有の逆光やらローアングルやら優雅な移動やら超アップやらやらで安くは見えないが淡々と進むため「よい心地じゃ。ねむとうなったわ。」感あり。
ジャネット八田の芝居の下手さ加減が運命にもてあそばれる四条の悲運を後押し、最後の私の人生は真か夢か…儚さがにじみでる。

決して退屈な映画ではなく、前半は生き残り騙し合いのダークな宮廷編と後半は地に足つけて放浪し人生かみしめる編とメリハリはつけてある。

そんな中、ちょうど映画の半分、最大の見せ場(これだけ観たらええかも)が突如としてやってくる。
四条に恋した偉いお坊さん・岸田森が夜半、四条の寝室に駆け込んでくる。
「ぎゃあーーーー。好きで好きでたまらんのやああ。一回だけでええでヤらしてくれ!」(注・そんなセリフ無いです)っと。
白い乳房をいとおしくそっと愛撫して…というよりも、夢にまでみたパイオツを力一杯握りしめてやった的な柔道の試合みたいなラブシーンは見ものです。
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