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ゴーストワールドのAのネタバレレビュー・内容・結末

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

タイトルとラストがああじゃなかったらそこまで好きじゃないと思う。

イーニッドて趣味を持って自分ってものを持ってそうにみえる。自己の確立はできてる。だからこそ他者や他者の生き方や社会に迎合しないのかも。
あの絵にしても彼女は自分の世界としての表現を持っているが周りから理解されない不運ってだけ。
ブシェミ役の人の方がある意味、純粋さはあるのかも。思慮に欠けていたとしても。彼女が居場所がないから関係したことをわかってない。変わった趣味を持つ同じような人間で純粋な恋心だけだと勘違いしてそう。どっちもどっちなのかな。
結局、イーニッドが居場所を求めて周りと関わろうとするけど、どこにも居場所を感じなかったんだろうな。
というか無理して居場所を作るつもりがないと結論づけたんじゃないかな。

自分はその点、居場所や拠り所を常に持って生きている。そうじゃないと生きられないとわかっている。この映画を見ると自分にはあるものがみえてくる。
この話は物悲しいけど、自分には居場所を求めようとする意志があると認識させられる。それはポジティブなものなんだけど。果たして本当に自分の純然たる意志かとも問われる点では、気持ちが揺さぶられてしまうな。
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