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ゴーストワールドのhamaのレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
4.2
思春期に観ていたら映画館の座席で爆発して死んでいたと思う。俺はすでにイーニドにもシーモアにもなれないので爆散することは避けられたが、すごい色んな気持ちを思い出して胸がチクチクしました。

イケてなさすぎて逆にイケてるみたいな気持ち、本当によく分かる。イケてる奴ってイケてなくてイライラするし、イケてるって思えるイケてない奴もそんなにいなくて、結局一人になったりしちゃうよね。

学校とか離れて社会に出た後、隣の芝が青く思えて仕方ない時期が誰しもにあって、でも近づいてみるとその芝は全然青くなかったりして、じゃああれはなんだったの?みたいになるよな。幸福の青い芝はどこにいけば手に入るのやら、という気持ちだよな。

自分がイケてないと思ってた奴も話してみたら意外とイケてる感じの部分もあって、その逆も然りで、ゴタゴタ考えるのに疲れて、川に身を浸すみたいに色んな人の間でウロウロしている俺たちだったよな、という映画ですね。
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