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ゴーストワールドのyuiのレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
4.2
ずっと気になってたけど、
観れなかったわたしのなかで幻の作品。
リバイバル上映されると聞いて
映画館に観に行った(嬉しい)

出てくる部屋、小物や服、
そしてイーニド、レベッカが可愛すぎた。
その可愛すぎる世界観とは対照的に
イーニドの心のもやもやは、言葉で表せないほど切ない感情だったと思う。
高校を卒業して社会に出て行く手前だから
余計にそういう感情になると思うけど、
この感覚って社会に出ても
ずっと心の中にある人もいると思う。
世の中から疎外感を感じたり、
感じるから反抗してみたり…みたいな。
言葉にするととても難しい。

仲間だと思ってた気の合う友達も、
心の拠り所だった人も
社会に溶け込んでいってしまうなかで、
自分だけ置いてかれてしまうような感覚。
自分でも自分がわからなくなってしまう感じ。

シーモアがモテない世界なんておかしいって言ってたのって、イーニド自身の未来も考えたりしたのかなって思った。
自分もこのままずっと疎外感を感じて生きていくのかもしれないって心のどこかで思ってたのかも。
だからシーモアが外に出て行くことに協力したのかな。
でも出て行ってしまったら、寂しくなる。

世間はナイキとビックマックで満足している…このセリフすき。

イーニドの気持ちわかるなぁ…
と共感するポイント結構あったなぁ…
これ、レベッカの気持ちに共感ポイント多い人だと感じ方全然違うだろうから面白いなぁ…

あとラストシーンの解釈!
わたしは切なさ残しながらも、新しい未来を切り開いていくってラストかと思ったけど、
いろんな人の考察読んでたら全く違う解釈でてきてびっくりした!

バスを待ってたおじいさん…
ベンチに書いてあった言葉の意味…
どういう意味だったんだろう。
こういう人によって解釈違うラストすき。

ゴーストワールドってタイトルの意味って!?それを考えるのも楽しい。

ずっとじわじわ心に残る作品だと思う。
人気がある理由がわかった!
あのビジュアルも魅力的だけど、それ以上に
言葉に表せない心のもやもやを観てる人にじわじわ浸透させてるところがいいんだと思う!(語彙力)

なんか、何年かしたらもう1回観たいな。
感じ方変わるのかな。
パンフレット読むの楽しみ。
今日1日中この映画について考えてた笑

映画館でのイーニドの接客とか
コンビニに住み着いてる?ヌンチャクおじさんとかちょいちょい面白かった笑
映画館で観てる人達もみんな笑ってた!

靴のままベッドで寝ててびっくりした笑
でもイーニドのスケルトン受話器かわいすぎ。あの部屋センスの塊すぎ。
レベッカのファッション変わって行く感じも細かいなぁ〜
というか2人ともスタイルよすぎ!笑
あの2人がどうやって仲良くなったかも知りたい!
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