EDDIE

ゴーストワールドのEDDIEのレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
4.4
「これぞ映画」という感覚を与えてくれる見事な“こじらせ”青春ドラマ。高校卒業を機に大人の階段を登るレベッカと変わることを受け入れられないイーニド。レコード蒐集家のオタクとの出会いで自分の気持ちの収拾がつかなくなる。イーニドは自分に正直過ぎたんだろうな。

面白かったなぁ。
色んな解釈ができるある意味、自由な映画ですよね。こんな映画こそ何度も噛み締めて観たいものだけど、配信はなし。
Blu-ray買っちゃおうかな、、、と思わされました。

映画が進行するにつれて、タイトルの意味にハッとさせられます。
まさにイーニドにとってこの世界が生きた心地のしないゴーストワールドだったんでしょうね。

何をやっても満たされない。
自分の好きに振る舞っても誰かの言う通りに動いても不満が募る。

心の拠り所を探していたんですよね。

イーニド役のソーラ・バーチの存在感はさることながら、親友レベッカ役のスカーレット・ヨハンソンの仕上がり具合に震えました。
最初はなんとなくダサめファッションなんだけど、彼女は少しずつ自立していくにつれてファッションも小洒落ていきます。そうなるとスターのオーラが隠しきれていません。
いやぁ当時15歳だそうで驚きの大人びた美しさでした。

そして、なんといってもスティーブ・ブシェミですよね。
あの何とも言えないオタクな感じ。ライブバーで女性と会話する時に、自分の好きな話になると早口になり、専門的な話を高らかにし出すところとか絶妙でした。

忖度しきれない大人の階段をなかなか上がれないティーンが主人公で、結構辛い気持ちも味わってしまうんですが、所々笑わせられるコメディ要素も満載で大好きな映画でした。

〈キャスト〉
イーニド(ソーラ・バーチ)
レベッカ(スカーレット・ヨハンソン)
ジョシュ(ブラッド・レンフロ)
イーニドの父親(ボブ・バラバン)
ロベルタ(イリーナ・ダグラス)
シーモア(スティーヴ・ブシェミ)
ジョー(トム・マクガウアン)
デイナ(ステイシー・トラヴィス)
ジェラルド(デイヴィッド・クロス)
ジョン(パット・ヒーリー)
ダグ(デイヴ・シェリダン)
セラピスト(ダイアン・サリンジャー)
ビデオ店店員(パトリック・フィッシュラー)
マキシン(テリー・ガー)

※2024年旧作鑑賞6本目
※2024年劇場鑑賞7本目
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