ゴーストワールドのたむランボー怒りの脱出のネタバレレビュー・内容・結末

この歳になって見ると普通に主人公ソーラ・バーチのこじらせ具合が鼻につくというか……。ソーラ・バーチの観点からするとダサいやつらとしてカテゴリーされるのは凡人や偽善者だが、むしろそういう奴らに対するアンチとしてしか自己意識を立てられない人間こそが、こじらせサブカルとしてのこの人物ではないかと思うし。だからブシェミと良い感じになりそうだが最後に一方的に別れて傷つけ、友人のスカーレット・ヨハンソンとも仲違いし、孤独になるという終盤の歩みは高校卒業したての主人公の成長を予感させるという点で物語として(人生として？)正しい。でもブシェミが可哀想すぎる(19年務めた会社はどうなったのか)。