える

ゴーストワールドのえるのレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
3.4
#eiga #映画 #movie #シネマ #映画好きと繋がりたい

痛い。とんでもなく痛い。
オサレな青春バディムービー風なポスターからは想像もできないほど、低体温系で息苦しい。
モラトリアム真っ最中な二人は、ステロタイプな友人や平凡な大人を見下して、自分たち以外をバカだと思っている。

でも実は、自分たちこそ、なにものでもなく わがままな子供のままだと認めたくないだけ。
しかし、頑なに変わろうとしないイーニドと気づいてしまったレベッカは、違う道を歩くことになる。
イーニドの自分探しに巻き込まれるレベッカ、ジョシュ、シーモア他の登場人物は迷惑だったろうな。
そんなイーニドを、肯定も否定もしないのが この映画のすごいとこ。
「そのままの君でいいんだよ」とか「努力の末、イラストレーターとして開花」とかで丸く収める現代の安直なアオハルムービーとは違いました。
あのバス、どこに向かったのかな。
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