ブラウンソースハンバーグ師匠

ゴーストワールドのブラウンソースハンバーグ師匠のレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
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当時の日本でどのようにこの映画が紹介されたのか、ちょっと想像しながら鑑賞。

一見ダサいものから、「格好よさ」を見出だすカルチャーへの審美眼が登場人物にあるように、イケテるVS.イケテないの単純な対立構造じゃないのがいい。
ヨハンソンが機嫌の悪そうな顔をして毎回ピチめの服着てヨハンソンのヨハンソンをプルンプルン揺らすせいで、ちょくちょく話に集中できない。話が進むにつれソーラバーチの方に焦点が寄っていったときに「あ、そっちか~!!」と失礼なことを思ってしまった。
でも、ソーラーバーチはソーラーバーチで正気じゃないファッションをしていてそれが魅力的でもあり、序盤、ヨハンソンに何馬身も先を越されていたのをアタマ差で抜いたくらいには可愛く感じた。

冒頭からめっちゃ爆笑ってほどでもない、二人の小気味いいやり取りが観ていて心地よかった。ビデオショップで「8 1/2」を店員に問い合わせる下りは普通に笑った。