サム太郎

ゴーストワールドのサム太郎のレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
2.5
メインビジュアルの雰囲気などから「この女の子2人がなんか体制的なものを軽やかに破壊していく感じの話かな」とか勝手に思っていたら、全然違った。ほぼライ麦畑で捕まえてじゃん。別に救いを求めていたわけではないが、ぜんぜん救いがない。だってこの場所を捨ててどこかに旅立っても私には私がずっとついてくるのに。もしかしたら、死んでもついてくるかも
もともとあまりそういう風に物語は見ないのだが、見終わったあとで色んな人の感想を読んで、もし主人公と同じ年頃または学生の終わりにこの映画を見ていたら何か感じることがあったかな? 登場人物の誰かと自分を重ねたかな? などということを私もしばらく考えてみたんだけど… 特にそんなことは… なさそうだな…。でも服装とかはメッチャ真似したくなっただろうなと思う。あとただ、彼もいわゆる"はみ出しもの"ではあるものの、長年勤めて役職のある仕事を持ち、熱中できる趣味を持ち、またその趣味への理解がある友人もいて、「夢に見てた自分じゃなくても 真っ当に暮らしていく 今どき(46億年LOVE/アンジュルム)」を自分のペースでやっていた、いい歳した中年男性の生活が変な感じに破壊された(当然、彼が自分から破壊した面もある)ことがなんか結構つらく、これは私ももう若者ではないからなのかな? とは思いました
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