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ゴーストワールドの特売小説のレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
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こちとらウィリアム・フィクトナーで覚えちゃってんだけど、ていう。

いつからソーラ・バーチ表記になったんだよゾーラ・バーチだろ、ていう。

そのゾーラ・バーチの嵌まり具合か或いは成り切り具合がもう凄まじいすよ、そりゃブシェミも勃つわいな、んで童貞ムーブも指さして嗤えないし同情しかないわ、ていう。

即ちおっさん視点しか持ち得ずに本作に臨んだ場合。

自らの行動と選択が正しくも誤っても働いた事実に悶々とする日々に逆戻りする自身の運命に嘆きつつ。

凡庸と定着を嫌う思考と、そこから自らを遠ざける行動と、それらを繋げていた回路が変動する生活の中でバグってしまった時、制御不能に陥った自らを守る為に彼女は一時の漂流を選んだのさ、ただそれだけなのさ。

関心の向かない方向には不寛容且つ無神経な美術講師も、未だパンプキン呼ばわりで娘の私生活に踏み込む勇気のない父親も、理解者たり得ないのならそれが唯一の選択肢なのさ。

という解釈が精々ですかね、と。

だって好きにならずにいられないキャラクターには須く幸せになって欲しいじゃん、パンクは流行り廃りじゃねんだよものの考え方なんだよこの野郎、と。
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