冒頭、山村聰のところに三國連太郎がやってきて、山村の娘の月岡夢路と三国が電車内で知り合った経緯などを話す展開は、とてもテンポが良く見せてくれる。そういうワクワク感のある出だしは、とても観やすい。こう…
>>続きを読む新珠三千代かわいいっすねぇ。切ないっす。ラストの山村聡の総まとめセリフ以外はとても良かったです。たぶん年齢的にも私と同世代くらいのみなさんがそれぞれの恋愛と仕事に対して純粋な気持ちがまだまだあって、…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
タイトルが美しすぎる
「彼らはじぶんが若いころ持っていなかった純粋なものがある。その純粋なもののためにみんな傷ついたり回り道をしている。それでいいのかもしれない。だがやがて彼らは完成された人間とし…
このレビューはネタバレを含みます
不仲の夫婦の互いに互いを理解し合おうとしない様子と、そこに割り込んでいく新珠三千代の美しさと三國連太郎の可愛らしさが、なんだか生々しく感じた。そう見えるよなって。
梶の浮き世離れした潔癖さだけよくわ…
このレビューはネタバレを含みます
愚かで、迷い、過ちを犯す、狭く短い世界を生きる人間。そんな人間が一度来た道を戻ることを、別の道を歩むことを許す優しさのようなもの。愚かさへの自覚と皮肉に、少しばかりの愛があるのは、川島雄三の本音だろ…
>>続きを読む原作は井上靖。話はつまらなくはないけど、川島雄三監督にしては普通にまとまっていたという印象。川島雄三監督いわく「井上靖のなぞりみたいなもので、もっと自分を出さなければいけなかった」とのことです。
…
二組の男女関係があやとりのように交錯しあう喜劇です。
しかしゲラゲラ笑うような喜劇ではなく、
川島監督らしいシニカルな重喜劇に仕上がっています。
ホテルで食事をしていた梶(山村聰)と杏子(新珠美…