FukiIkeda

サラの鍵のFukiIkedaのレビュー・感想・評価

サラの鍵(2010年製作の映画)
4.3
これは、、、凄い話だ。
パリのオシャレな街マレ区の古いアパートにはこんな物語が沢山埋れているのではないかと思うと心苦しくて、、、。
様々な人の歴史と想いがつまったヨーロッパの歴史ある建物たち。
重厚な石造りの古い建物には造形美の素敵な魅力と、何処か重苦しい歴史を感じずにはいられないが、戦火をくぐっただけではない、秘められたストーリーが存在したからなのかもしれない。
護りたかった命、護られた命、それでも粗末にされてしまった命。
色んな人の良心と希望がかけられた命。
第二次世界大戦時のパリでのユダヤ人家族の命と、それに関わった当時の人々とその真実、現代社会における主人公の中絶問題をめぐり、命の尊さについて深くかんがえさせられた。
救われない気持ちにはなるけどね。でも素晴らしい映画だとおもいます。
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