親子の確執を描かせたら天下一品で大好きなペドロ・アルモドバル監督。そんなファン登録している監督でもあまりハマらない作品もあるんだなぁと理解した作品。
見たらすぐ分かる色使いとファッショナブルさは初期から健在らしい。が、肝心のストーリーが淡々としていてどれだけ母娘に確執があったのかがいまいちぴんとこない。今現在描いている作品がより気持ち悪く大胆だからか、初期の薄口に眠たい目を擦らずにいられなかった。
ストーリーは最初はどうなるんだろうとワクワクしていたのに中盤からざっくり昼ドラで話の展開が雑になっていってしまった。感動させたいんだろうなというシーンがそのままあったりと白けてしまった。またレタル(ミゲル・ボセさん)が…というのは流石に無理があって驚きはなかった。
母と娘の確執を描きながら簡単に和解してしまうのもうーん…。
私はペドロ・アルモドバル監督に色使いだけじゃないストーリー惚れ込んで(『トーク・トゥ・ハー』など)好きになったので、今作は物足りなくのれなかった。
ストーリー : ★☆☆☆☆
映像 : ★★★☆☆
設定 : ★★☆☆☆
キャスト: ★☆☆☆☆
メッセージ性 : ☆☆☆☆☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆