鍋山和弥

寒椿の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

寒椿(1992年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品は、『トミタ』、『ボタン』、『ニオウヤマ』、『キワ』の、四角関係ものであり、『ケンタロウ』が、親の『トミタ』を、見直し、親子愛が、堅く結ばれる作品でもある。物語冒頭は、『トミタ』と、『キワ』は、別居生活をしているし、互いに、『ケンタロウ』の親権を、争っている所から、始まる。『キワ』は、『トミタ』のことを、どう思っていたか?別居しているとは言え、『キワ』は、『トミタ』のことは、愛していたのではないか?離婚したい理由は、『トミタ』の、仕事が、嫌いだった。そうに違いない。『トミタ』の、人柄は、世間を、うまく、渡り歩いているだけで、人柄は、いい人だったように思う。女を売る商売を、しているが、女1人1人を、大事にしている、優しい男でもあるだろう。その優しい人柄が、体を売る商売をしている、芸者達に、慕われる理由だろう。『ボタン』が、その代表例だし、その優しい人柄に、妻の『キワ』が、惚れない訳がない。基本的には、頭を使ったり、頭を下げたり、自分の所の、芸者を守るため、カッコつけない。でも、いざと言う時、相手に、殴られたり、逆に、カチコミをかけたり、本当に、優しい人でしか、できない行動を、取る。こういう男でないと、守れない人は、いると思う。少なくとも、『ボタン』は、そうだ。『トミタ』は、『ボタン』に愛され、『キワ』に、愛された。そう思う。『トミタ』の、欲に塗れない、人柄に、拍手。
鍋山和弥

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