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フォート・ブロックの決斗のmichiのレビュー・感想・評価

フォート・ブロックの決斗(1958年製作の映画)
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なんとなく録画していた西部劇。配信でも観られないマイナーな作品が意外に良かったりする。

カウボーイのラットが成り上がっていく。カウボーイ仲間と牧場を共同経営することになって順調にのし上がっていくけれど、その陰には恋仲にあった女性キャリーの支えがあった。娼婦の彼女に恩義を感じながらも、環境が変わっていくラットは彼女と添い遂げる覚悟はなく…という、単純なサクセスストーリーではないお話。
静かで不器用ながら貪欲なラットには終始どこか温かさを感じた。運がむいたラットは都合よすぎ男になって、それに振り回されたキャリーもトムもすごく可哀想ではあったけれど、自分のキャリアだけしか見えなくなったわけではなく、ちゃんと周りの人にも思いを巡らす優しさが残っていたのが良かった。

ロデオ、競馬、狼狩、原住民の襲撃、牧場経営、恋、殴り合いなどなどいろんなことが起こりますが、その間に友情や恋、破局、結婚などが詰め込まれていて、そんなに長くない作品なのに盛りだくさんで見応えがあった。
邦題が言うような決闘ものではないけれど、最後の殴り合いはなかなか派手にやっていた。

あの後のストーリーを、もう20分くらい観たかったな。

キャリーを演じたリー・レミックは超絶美人ですね。『オーメン』のお母さんも綺麗だったもんなー。資産家のお嬢さんより聡明でお上品に見えました。
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