Mikiyoshi1986

緋牡丹博徒 鉄火場列伝のMikiyoshi1986のレビュー・感想・評価

緋牡丹博徒 鉄火場列伝(1969年製作の映画)
4.0
緋牡丹のお竜もいよいよ折り返しの第5作目に突入。
不死身の富士松キター!と思わせ、実はこれ富士松じゃないの。
でもこれはこれで格好イイんです!!
お竜さん、いつにも増して艶っぽいです。もう素敵です。たまんないです。

監督が一作目の山下耕作に戻り、脚本は笠原和夫&鈴木則文コンビによって描かれた格式高い侠客の世界。
山下監督って任侠映画でこそ輝きを放つ人なんですよね。
言っちゃ悪いけど、実録路線だとてんでダメだもんね。

前作は賭博のシーンがまったく無かった反動からか、本作では賭場シーンの力の入り様が群を抜いて素晴らしいです。
張り詰めた緊張感が伝わってくる真剣勝負。
思わず息を呑む…!

舞台は阿波踊りを間近に控えた明治中期の徳島市。
小作人衆のストライキ側に立つお竜と、徳政一家を後ろ楯とする権力側とのせめぎ合いが次第に泥沼へと発展。

あのタイミングの仏壇は思わず吹きますが、その本当の意味を知ってハッとなります。
丹波哲郎は美味しいとこだけ持っていくしね。
今回の主題歌は再録っぽい。
Mikiyoshi1986

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