【2014/3/12:早稲田松竹】
これ好きだなー。
他の相米作品と比べたら過剰さは控えめな気がするんだけど、すごく正直でしつこい作品だと思う。原作があるんだからストーリー展開を撮っていけばいいものを、現場で立ち昇ってくる「何か」を捉えようと待ってる感じ。で、結果的にすごいものが映ってる、みたいな。でも重くない。軽い。
「愚かね〜」「ユーは…」「ベリータイアド」等の妙な台詞回しもいちいち耳にザラつくが、ジョギング中の鶴見辰吾にいきなり「死ねば？」と言う薬師丸ひろ子とかデート中の落語とか、モグラ叩きとか逆さま立ちションとか、気持ち悪くて唐突で大好き。
どうすごいかか全然わからないけど、例えば凡庸なTVドラマのラブコメみたいに、CM中になんの話だったか忘れちゃうとか、そういう軽薄さを許してくれない。こういうの観ると相米慎二に前田敦子を撮ってほしかったなーと思ってしまう。
ドゥ！ファミリィって今もあるんだろうか。ドゥ！のじゃないけどデニムのジャンスカ(死語)着用にて鑑賞いたしました。
