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ロケッティアのtakのレビュー・感想・評価

ロケッティア(1991年製作の映画)
3.3
第二次大戦前のアメリカ。曲芸飛行機乗りの青年クリフが偶然手にしたロケットパック。彼は空飛ぶヒーローとして大活躍。しかしそれが原因でFBIからもギャング団からも追われる身となる。だが、ロケットパックを狙っているのはそれだけではなかった。事件に巻き込まれた恋人ジェニーを救うため、クリフは悪に立ち向かう。

80年代の「スーパーマン」こそ真剣に観たし大好きだし、「バットマン」も楽しんだけれど、それ以外のアメコミ原作の映画には、昔も今もそれ程ハマっていない。にもかかわらずこの映画に手を出したのは、われらがジェニファー・コネリーがヒロインだから(恥)。それだけに本作の主演男優と婚約したのには驚いた。

映画史に残る面白さには程遠いけれど、アクションファンタジーとしてはそこそこ楽しめた。クライマックスにその正体を現すティモシー・ダルトンが、ジェームズ・ボンドとは違ったカッコよさを見せる。クリフの協力者アラン・アーキンも好演。

今の目線で観るならば、これは監督がジョー・ジョンストンであることに注目すべき映画。彼は「スターウォーズ」の特撮班出身で、ヒット作「ジュマンジ」などあれこれ撮ってる職人監督。でも「遠い空の向こうに」や翼竜が登場する「ジュラシック・パーク3」と"空への憧れ"を感じさせる作品がフィルモグラフィーの中でも特に良作の印象がある。本作はその先駆けだったとも思える。この人が「スターウォーズ」撮ればいいのに、と実はずーっと思ってる。
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